韓国ドラマと東北工程

昨年、韓国で年間最高視聴率を記録したドラマ<朱蒙>が、3月の6日に全81話の最終回を終えた。

平均約40%を超える視聴率だったという。

朱蒙とは、高句麗を建国した初代の王、高朱蒙。

噂には聞いていたが長編ドラマということで敬遠していた。

韓国では去年から今年にかけて、歴史長編ドラマが相次いで放映されている。

MBC <朱蒙>、KBS <大祚栄>、SBS <淵蓋蘇文>。

大祚栄は、高句麗滅亡後にできた渤海の始祖であり、淵蓋蘇文は高句麗の将軍だ。

これらすべてに共通するのは、高句麗。

背景にあるのが中国の東北工程にあるのは、間違いないであろう。

東北工程とは、簡単に言うと朝鮮史にある高句麗を中国の少数民族による地方政権とする国家的なプロジェクトである。つまり、高句麗史を中国史に組み込もうとする考えだ。

韓国はもちろん反発しており、大きな歴史認識問題に発展している。

中国での爆発的な韓流ブームにうまく乗り、韓国はドラマ制作で中国に反撃しているのかもしれない。

 

そんな中、もうひとつの歴史ドラマが始まろうとしている。

<太王四神記>。

高句麗の19代王で、領土をバリバリ広げた広開土大王の話。

主演はなんと、あのヨン様ことペ・ヨンジュン。

総制作費450億ウォンで史上まれに見る豪華キャスティング。

しかも、あの久石譲さんが音楽を担当するそうだ。

 

全24話でこちらは長編とまではいかないみたい。

韓国では5月に放映開始予定。

すでに世界90カ国以上で放映権の販売が計画されているそうで、

世界中のヨン様ファンが熱狂する見込み。

ヨン様、儲けすぎ。

 

そんなそんな中、中国はこのドラマ、<太王四神記>の放映を禁止するとの命令を出した!

どうやら中国国内で政治問題化するのをおそれたためらしいが、

この東北工程問題、今後どうなっていくのだろうか。

一体どこで落ち着くのだろうか。

また、ウリナラは今のところノーコメントだが、どのタイミングでその隠した牙をむいてくるのか。

 

歴史とは往々にして勝者・強者の歴史。

大国に飲み込まれずに真実を証明し明らかにして欲しい。

ウリ歴史学者さん、頑張ってください。

 

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