テコンドーを始めて3年、黒帯(初段)をいただきました。
社会に出て、比較的早い段階で、「いつかやることリスト」の中の1つに「テコンドー黒帯」がありました。
当時、地元の福島にはテコンドー道場がなく、資格の取得を最優先としていたため、勉強が1段落したらやろうと思っていました。40歳を過ぎてやっと資格を取得したとき、「いつかやることリスト」の中から浮かび上がったのがテコンドーでした。
ところが道場を探すとちょうどコロナ禍で通いやすい道場が閉鎖になったと言うことを知り、これまたタイミングを失ってしまいました。そしてコロナが少し落ち着いた2022年、満を持してテコンドー道場の門を叩きました。
その経緯は、ちょうど2年前のブログに書きましたが、始めてから3年で黒帯に到達しました。
一時股関節を痛めたりしましたが、大きな怪我もなく、立ち止まりもせずにここまでこれたのは素晴らしい師範や指導員たちと、共に修練する仲間たちのおかげです。
「いつかやることリスト」には「テコンドー黒帯」とだけ書いてありました。
したがって、テコンドー黒帯をいただいた時点で一応目的は達成されたことになります。
しかし、テコンドーを開始し帯が上がっていくにつれて、徐々に黒帯というものがゴールではなく、過程の1つと捉えるようになっていきました。
修練をしていく中で、帯が上がっていくのはもちろん大事なことですが、そのために師範や指導員から教わりながら仲間と共に切磋琢磨していく、その過程が大事なのだと思えてきました。
黒帯をいただいた時点の正直な感想としては、黒帯をもらえて嬉しいと言う気持ちよりは、黒帯としてよりしっかりとしなくてはいけないと言うプレッシャーの方が大きいです。
黒帯としての新たな課題をこなしていくのと同時に今まで学んできた基本動作の一つ一つを見直し、黒帯にふさわしい所作であるかを常に自分に問い続けなくてはならないと思っています。
一段の課題である3つの型:クァンゲ(広開土王)、ポウン(鄭夢周)、そしてケベク(百済の将軍)。
我が民族の歴史上の偉大な人物たち。
彼らの名を冠した型を現代においてマスターする意味も合わせて考えたいと思います。
黒帯の新入生として、新たな気持ちでスタートします。